公式更新日…2000年4月7日


ご意見感謝  政権交代について  日本の妖怪と西洋の怪物  次回予告
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ご意見、有難うございます

 前回から、ちょいと時間かかってしまいましたけど、3回目の更新でぃす☆
 まずは、「カキコのお部屋」での様々なご意見、有難うございました。
 あらためて読んでみても、妖怪やモンスターなんかがお好きな方が来て下さってる感触があって嬉しかったです。
 今後とも、どうぞご協力下さいましでーす!

政権交代について…(おいおい…(^^;)

 こんなコト、書くガラじゃないんだけど…少し衝撃的だったんで、ちょっとだけ☆
 しかし、完全無党派層の空本としては、どの党がどーだとかは置いといて…前総理の病気の方が気になっちゃったですね。
 緊急入院の一報が入ってから、何回も「入院数時間前のインタビュー」ってのが流されてたけど…政治とは別に、「脳梗塞って怖い」って思ったですよ。
 実際、あの沈黙の10秒間が症状の現れだったとすると…そんな映像見るコトってほとんどナイでしょ?…だから、なんかソラ恐ろしい…って感触で見てました。
 きっと、首相の激務(ってゆーか、プレッシャー)に対しては、小渕さんって繊細過ぎたのかも…
 「ぶっちホン」とかも、いろんなコトまで気が回りすぎて、電話かけずにいられなかったってのがあったんでしょうかね…(まぁ、政治的なパフォーマンスっていえば、そうなんだろーけど…)


 ちょっとズれるですケド、いろんな意味で表に出る人間って、不特定多数から批判(評価)される立場に置かれるわけですよね。
 空本に限らず、各メーカーさん・作家さんなんかの場合も、作品を世に出すことで、同じような立場に立つことになるわけだけど…そんな時に、やっぱりいろんなことおっしゃるユーザーさんや読者の方がいるわけで…あんまり神経が繊細すぎると、腹が立ったり、落ち込んだり…なんてこと、しょっちゅうです。
 ただ、そこは素直にお聞きすべき部分を見極めて、認めるトコロは認めて…逆に、「ちょっとズれてるんじゃないかな?」ってところは、そういう風に判断するだけの「目」が必要になるんですよね…(空本なんか、それがなくって苦労してますが…(^^;)
 逆に、評価なさる側でも、辛辣に欠点を並べる様な方から、ただ感情的に不満をぶつける方…また、イイ部分と悪い部分を事細かに分析なさる方まで、いろんなタイプがありますよね。
 ここは、批評する側・される側の「品位」みたいな問題もあるんでしょうけど、そういったことわかった上で接していかないと、お互いボロボロになることもあるんじゃないですかね。
 で、受け取る側として一番困っちゃうのが、「好き」「嫌い」を書いてはあっても、それがドコなのかわからない場合…(トホホ)
 おかげさまで、ウチへのユーザーハガキやご感想を拝見する分、そういうのはほとんどないんですが、ごくマレに、そういうハガキをいただく場合もあります。
 やっぱり、次回作以降、少しでもユーザーさん達のニーズに応えようと頑張ってますんで、もし、具体的に好き嫌いの場所がわかるようでしたら、その点を詳しくお知らせいただけると、本当に嬉しく思います。(もちろん、率直な感情的なご感想も十分参考になりますので、難しく考えられることは全然ないです☆)
 一応、空本としては、どこか1ケ所でも作品として納得できる部分があるもの以外、絶対に作品をリリースしないことにしてます。
 そうじゃないと、ご批判いただいた時に、大後悔するハメになるし…逆に、作る側の「こだわり(信念)」がないようでは、ユーザーさんの方でも魅力を感じていただけないだろうと思ってるもので…(なんか偉そうで、ヤですね…すんません。)


 うわ…ホントにズれちゃったな…
 あ、誤解されるとイケナイですが、別に前総理が「こだわり(信念)」を持ってなかったという意味じゃないです。
 ただ、政府の最高責任者として、自分の本心じゃないことを言わなきゃイケナイ場面や、不本意な批判を受けて、それでも我慢しなきゃイケナイ場面ってのが多々あったんだろうと…そう思うわけです。(政治って、そーゆー世界なんだろーけど…)
 とにかく、政治抜きの一人の人間として、前総理のご回復、祈ってます。
 …ただ、「同情票」目当てで自民党が早期解散…なんて記事もチラホラあるけど、今の若い子なんかどーなんだろか…
 もっとクールに切り離しちゃってないか?(…いや、それ以前に興味がないのか?…(^^;)
 あと、入院についてしばらくふせてたのは、やっぱりダァメダァメ〜!

最近の徒然に思ふコト…

 おぉ…やっと本題だ☆

 「妖怪」と「怪物」…おそらく多くの人が、「全く別モノ」…という感じを持つと思います。
 空本も同じなんだけど…実際には、その起源から見てみると、やっぱかなり近いモノかもしれない…(「カキコのお部屋」で、八香田さんやおおきさんの言ってた、国家宗教から排斥された神や霊的な存在が、そうなった…て説。これに当てはまる例は、かなり沢山アルでしょうしね。)
 ただ、西洋の怪物(モンスター)と言うと、それ+UMA(未確認動物)的なモノも入っちゃうでしょ?…そこらへんが、やっぱり違うんだろうと感じますね。

 あくまで私感だけど…西洋が「怪物」を、あくまで存在する「生物」だと基本に据えているのに対して、日本の場合「妖怪」はもっとずっと「霊的」な存在である…ってのが基本的なスタンスなんじゃないのかな。(もちろん、霊的な意味では、しっかり存在してるワケだけど…)
 だから、日本の場合「怪物」っていうと、異常に大きい熊だとかのレベルからはじまって、果てはガメラやゴジラやウルトラ怪獣の類を指す意味に近くなっちゃう…。(う〜んと例えば、「怪物」=人知を越えた実在の「生物」で、その獣版が「怪獣」・人間版が「怪人」…って具合に捉えてます。)
 つまり、「妖怪」の意味するところは、「怪物」みたく手で捕まえられるのではなくて、もっと得体の知れない「何か」…というニュアンスを多分に含んでいるんだと言いたいワケです!(そういう意味では、水木先生の「鬼太郎」シリーズって、DOCさんの言ってたみたいに、違和感あるんですよね。漫画やアニメの「鬼太郎」ワールドって、どっちかって言うと西洋の「怪物」みたいな存在感があるってことかな…一方で、水木先生の「妖怪図鑑」系イラストは、紛れもなく「妖怪」でしょう…)

 さて、以上が空本の基本的なイメージだけど、みなさんはどうですか?
 無論「怪物」も「妖怪」も、いろんな側面があるわけで、ひとくくりにはできないんでしょーけど。(にしても、いわゆるヨーロッパの幻獣や精霊の類の霊的存在まで、まるで百科事典に載ってるみたいに正体がワカって分類されちゃってるってのは…いやはや…(^^;)…あ、別に否定してるわけじゃないんです。空本も好きなんだけど、ただ、やっぱ日本の「妖怪」とはそりが合わなさそーだなと…)


 とて、概論はここまでにして…日本の「妖怪」の起源について一考察をば…

 「カキコ」で隠居が言ってたみたいに、柳田国男先生の説を持ち出すまでもなく、「妖怪」が零落した「神」だった…っていうのは、絶対アリですよね。
 これは、一見、西洋の「デーモン」=キリスト教以外の「神格」を悪魔化したモノ…と似てるようだけど、決定的に違うのは、日本の「妖怪」は必ずしも「神」の敵ではナイってコトかな…
 うーん…これは、八香田さんのカキコにあったみたいに、キリスト教(おそらくは、特にカトリック)が、一神教であった故の悲劇(って言ってイイですよね?)であろうと思います。(その証拠に、西洋でもデーモンや、デビルと違って一般の「怪物」は、宗教的な絶対悪としての存在じゃないですもんね。)
 カトリックとしては、それ以前にある崇拝の対象を落としめることで、信者の心をつかむための情報操作だったのは、間違いないんでしょう。だから、精神的に人を引きつける存在であればあるほど、それを強い「悪」として固定したかったんだろうな…

 が…日本って、神話の時代から、これとは全く違うコトしてる。…例えば「おそれ神」。人間に仇なす霊的存在を「神格」(神様)として祀って、崇拝しちゃう。
 この発想は、発現する全ての事象には「神様」がいるっていう「八百万神信仰」がなくちゃムリですよね。
 で、この源流は、かなりシャーマニズムに近いんだと思うけど、一方で、全ての「神」の指し示す先は、最後は同じ…って考え方とも通じてるわけで、これは結構スゴいことかもしんない!
 つまり、どんな宗教信じてようが、行き着く先はひとつってことでしょ?
 …う〜ん…好きだなぁ、この宗教観☆(宗教戦争、起こりっこないモンねぇ〜☆)
 お、ちょっとソれた…(^^;)

 「妖怪」の話に戻るけど…
 つまり、それと同じ様なことが「妖怪」の存在自体にもありそうで…例えば「河童」を水神様と、「天狗」を山の神と関連づけてる地方も多いし…調べれば、もっと「妖怪」と「神」がオーバーラップしたり、眷属(神の配下的身内)として祀られてる例はあるんだろうと思うですヨ。(お稲荷様だって、インド生まれのダキニ天様のご眷属に、お狐さんでしょ?)
 ってことは、言ってみれば日本の「妖怪」の場合、ただ"零落"したってゆーより、「より地上的な重さを持った」…みたいな考えの方が正しいのかな?


 次に、別の起源をもつものについて…
 考えてみれば、「妖怪」の中には、明らかに「神」様出身じゃない存在も多いでしょ?
 「ノツゴ」や多くの炎系の「妖怪」の多くは、明らかに人間の「霊」が変化したものだし、そうやって見てみると、かなりの「妖怪」が、人間の「霊」もしくは「想念」の変化(具現化)した存在…だと思うわけです。
 このタイプの「妖怪」の場合、存在自体に「悲哀」や「怨念」や「執着」…そういった感情的要素がつきまとうのが特徴かな…
 だって、幸せだったら、人間が好きこのんで「妖怪」になんかなりたいとは思わないだろうし…それだけの「何か」が形になるだけの理由が背景にあるワケでしょう…これは、いろんな意味で哀しいですね。
 時々、妖怪の話に坊さんが出てきて、調伏したり、供養してやる話もあるけど、それは言ってみれば、「幽霊話」と同じ扱いなんじゃないのかな…そう思います。


 最後に、もっと別の起源の「妖怪」…
 ひとつは、「物の怪(もののけ)」…これは、文字通り「物」が化けた「物の化」のことで、八百万の神信仰と通じるトコあるですよね。
 同じように、動物が化けたもの…「猫又」「狐」「狸」「カタキラウワ」「ミンキラウワ」…これも納得できます。
 「憑き物」に関しては、あくまで"憑依現象"そのもののコトだと思うんで、「妖怪」じゃないですよね。(憑いてる「物」は、「妖怪」かもしんないケド…(^^;)
 で、あとは、「なんだかワカラン」系。…なんてゆーか、「妖怪」ってのは大なり小なり「ワカラン」わけだけど…ひとことで「不可解現象」ってことかな? 例をアげると…「土転び」「べとべとさん」「タテクリカエシ」みたいなの…


 で、ここまで書いて思うんだけど…日本「妖怪」の分類って不毛だなぁ〜☆…(^^;)
 西洋の「怪物」の場合は、系統立てたり、分析したりってのはとても面白いんだけど、「妖怪」さんは、すればするほどつまんなくなりそうで不思議ですよね。
 きっと、それは、日本の「妖怪」の本質が、分類とか系統とかとは、全然別次元にあるからかも…
 そっか…存在の理由を調べること自体、きっと意味がないんだ。
 存在していれば、それでいい…そういうことか…?

 だとしたら、
「自分たちとしては、「妖怪」さんがいることを忘れないでいなくちゃ☆」
 …実は、今回のこのページで、空本がたどり着いた結論ってのは、コレでした。
 全くイイ加減なまとめだけど、不思議に納得しちゃったですね…失敬、失敬………


 えー…以上、空本の駄文はさておき…日本の「妖怪」さんについては、毛羽毛現くんの「百物語 by Yoko」って作品で、なかなか情緒(だけでもないケド…)アル物語が展開されております。宜しければご一読を☆
 では、次回のお題です!


 ☆★次回予告★☆

温泉の想ひ出

〜皆さんのご意見もお寄せ下さい〜


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文責:空本光王